映画『十二人の死にたい子どもたち』後半ネタバレあり感想「死にたいけど殺さないで」要素はゼロだった

12people映画感想

今回ご紹介する映画は『十二人の死にたい子どもたち』です。

密室型サスペンス…筆者の好みにドストライクです。

「死にたいけど殺さないで」という言葉が印象的な予告編ですね。

安楽死を求めるために集まった12人の中に殺人鬼が!?というところから心理戦が繰り広げられるっぽい雰囲気を感じます。

それにしても、今の若者はすぐに「死にたい」って言いますよね。若者の共感を集めるのか、ただの厨二映画で終わるのか。そこが評価の分かれどころになりそうですね。

本記事の読了目安は約5分です。ゆっくりしていってくださいね^^

『十二人の死にたい子どもたち』映画情報

監督堤幸彦
キャスト杉咲花:アンリ
新田真剣佑:シンジロウ
北村匠海:ノブオ
高杉真宙:サトシ
黒島結菜:メイコ
橋本環奈:リョウコ(秋川莉胡)
吉川愛:マイ
萩原利久:タカヒロ
渕野右登:ケンイチ
坂東龍汰:セイゴ
古川琴音:ミツエ
竹内愛紗:ユキ
日本公開日2019年1月25日
上映劇場詳細はこちら
上映時間118分
製作国日本
配給ワーナー・ブラザース映画

『十二人の死にたい子どもたち』あらすじ

それぞれの理由で安楽死を望み、廃病院の密室に集まった12人の少年少女は、そこで死体を見つける。死体が何者で自殺なのか他殺なのか、集まった12人の中に殺人犯がいるのか。やがて、12人の死にたい理由が明らかになっていく。

引用:「シネマトゥデイ」より

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『十二人の死にたい子どもたち』原作

本作の原作は『天地明察』などでおなじみの冲方丁の『十二人の死にたい子どもたち』です。

『十二人の死にたい子どもたち』監督

tsutsumi

本作の監督は「トリック」「SPEC」シリーズでも有名な堤幸彦監督です。一番最近の映画は『人魚の眠る家』ですね。

そのほかにも「真田十勇士」「天空の蜂」「エイトレンジャー」など、真面目な映画も撮りつつバカな感じの映画も撮っていますね。

なお、筆者が好きな堤監督の映画は「イニシエーション・ラブ」です(正直これだけしか観たことないです…でも面白かったですよ!)。

『十二人の死にたい子どもたち』登場人物

本作の登場人物は以下の通りです。

1番:サトシ(高杉真宙)

satoshi

15歳の高校一年生。集いの主催者。冷静沈着。

「僕は死に取り憑かれてしまったんです」

 

2番:ケンイチ(淵野右登)

kenichi

16歳。高校2年生。いじめられっ子。空気が読めない。

「僕なんて人を恨んだり憎んだり・・・がっかりすることばっかりだったもんなぁ」

 

3番:ミツエ(古川琴音)

mitsue

16歳。高校2年生。ゴスロリ。大ファンのバンドマンはゲリ閣下。

「死ぬときはいちばん美しいと思う姿でいたいから」

 

4番:リョウコ(橋本環奈)

ryoko

17歳。高校2年生。芸名:秋川莉胡。天才子役から人気女優へ。大人びて冷静。

「死ぬときまで誰かに利用されたくありません」

 

5番:シンジロウ(新田真剣佑)

shinzirou

17歳。高校3年生。推理好き。クスリや医療機器に詳しい。

「自分の死は自分の意志で決めたい」

 

6番:メイコ(黒島結菜)

meiko

18歳。高校3年生。ファザコン。利己主義。

「ろくでもない女が多すぎるんです」

 

7番:アンリ(杉咲花)

anri

17歳。高校3年生。全身黒。高度な知性。

「自分は生まれてこないほうがよかった」

 

8番:タカヒロ(荻原利久)

takahiro

16歳。高校1年生。吃音。クスリを常用。

「とにかく深い眠りにつきたい」

 

9番:ノブオ(北村匠海)

nobuo

18歳。高校3年生。爽やかな青年。学校の人気者。

「無昔っから大抵のことは人並み以上にできちゃったから」

 

10番:セイゴ(坂東龍汰)

seigo

15歳。高校1年生。不良キャラ。弱者には優しい親分肌。

「ババアの周りには殺しなんて屁とも思わねえのがゴロゴロいるからな」

 

11番:マイ(吉川愛)

mai

17歳。高校3年生。ギャル。難しいことがわからない。

「ごめん。マイ、全然追いつけない。」

 

12番:ユキ(竹内愛紗)

yui

15歳。高校1年生。おとなしい。目立つことが嫌い。

「もう楽になってもいいはずだって・・・そう思ったんです。」

 

13番:???

詳細不明。

 




『十二人の死にたい子どもたち』感想

おすすめ度3.5
個人評価3.5
一言感想思ってたのと違う〜でも面白かった!

『十二人の怒れる男』のオマージュ

タイトルからなんとなく察していたところはあったのですが、1959年の映画『十二人の怒れる男』をオマージュしている映画でした。

十二人の怒れる男
父親殺しの罪に問われた少年の裁判で、陪審員が評決に達するまで一室で議論する様子を描く映画。

法廷に提出された証拠や証言は被告人である少年に圧倒的に不利なものであり、陪審員の大半は少年の有罪を確信していた。全陪審員一致で有罪になると思われたところ、ただ一人、陪審員8番だけが少年の無罪を主張する。彼は他の陪審員たちに、固定観念に囚われずに証拠の疑わしい点を一つ一つ再検証することを要求する。

陪審員8番の熱意と理路整然とした推理によって、当初は少年の有罪を信じきっていた陪審員たちの心にも徐々に変化が訪れる。

引用:『Wikipedia』より

  • 十二人による討論
  • 決を採りながら進行する
  • 全員の意見が一致しなければ終わらない

『十二人の怒れる男』と同じように、このルールに則って物語が進行していきます。

うん。丸パクリだけど『十二人の怒れる男』が大好きなぼくからしたらたまらない。ばんばん討論してくれ。そんなことを思いました。

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内容はひどい

でも、こいつら口を開けば感情論ばかりが並んでろくに話が進行しない。5番シンジロウがいなければ完全に話が破綻していますね。

吃音症を抱える8番タカヒロに対して「なんでそんなにつっかえるの?」とか、死にたくて来ているはずなのに他人には「死んじゃダメ!」とか。みんな自分勝手すぎるんですよね。

この辺は少々不快に感じるところがありましたね。

 

「死にたいけど殺さないで」要素はゼロだった

本作のキャッチコピーでもある「死にたいけど殺さないで」

「13人目がベッドの上で死んでいると思い込んだことから誰か殺人者がいるのでは?」というところから派生したコピーだと思いますが、それにしても下手か。

殺人が起きたかもとザワつきはするものの、そもそも「殺さないで」と思っている人は一人もいません。

配給もどのように宣伝したらいいか困ったのでしょうね。

 

ここから下はネタバレします!

 

 

 

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死にたい理由はわりとどうでもいい

十二人の死にたい子どもたち。死にたいというからには理由があるはずです。

ぽつぽつ語りはじめるけどあまりピンと来ず。ぶっちゃけどうでもよかった。

なんか今の若者は口癖のように「死にたい」というけど、まさにそんな感じ。どれも時間が解決してくれるか生き方や考え方を変えれば解決するようなことばかりなんですよね。

とはいえ死にたい理由は薄くとも、悩みの深さは本人にしかわからないんですよね。なので無神経なアドバイスとかは論外だし、そっと寄り添わなければならない。

けど、こいつらは自分の死のことしか考えていない。まあ死にに来ているので他人への興味はないのもわかりますが、、、とはいえ、他人の死について触れるのであれば少しは親身にならなきゃいかんよ。

 

アンリ(ノブオ)の行動が謎すぎる

ゼロバン(13人目の参加者)は、12番ユキの兄だということがわかりました。

交通事故により植物状態になったゼロバンをこの集会に参加させることで楽にさせようという考えがあったようです。

ユキが身を隠している隙にゼロバンは7番アンリと9番ノブオに見つかり、ゼロバンを会場のベッドまで連れて行きます。

というのがゼロバンの正体でしたが、そもそもアンリとノブオはゼロバンを会場まで連れてきたことを隠す必要があったのでしょうか?

ゼロバンが何者かわからない状態では安楽死を執行できないという中、アンリは参加者の中でも早く安楽死を望んでいます。

なら、さっさと白状してしまえばよかったのでは?ここを隠してしまったから議論が展開されて話がややこしくなってしまったのは言うまでもありません。

ノブオも同様です。彼も死を望んできているのであればゼロバンを会場に連れてきたことを隠す必要はなかったでしょう。

そもそも2人ともそんなに悪いことをしていませんから。

せめてアンリをすぐに死にたいと騒がせるキャラにするべきではなかったな思いました。そのほうが話の整合性がとれます。

 

リョウコ(橋本環奈)のメッセージ性が強すぎ

4番リョウコは最初マスクとニット帽を被って顔がわかりませんでしたが、正体は雑誌にも掲載されるほどの人気女優でした。

その女優を演じるのは橋本環奈。現実と役の距離感が近い。故に言っていることがめちゃくちゃリアルに感じます。

「私は大人が作り上げた商品だ!」なんて言ってますからね。それあなたがいうとメッセージ性強すぎるんですよ…まあ個人的には最高なシーンでしたが。

所属事務所の人は「もう勘弁してください…」となるでしょう。ちょっとかわいそう。

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『十二人の死にたい子どもたち』まとめ

細かいところを見ると否定的なことが目立ちますが、全体的には面白かったですよ。

なんとなく予測はできるけど、不可解なピースがハマっていく過程は面白かったです。

「死にたい」という要素があったから話がややこしくなっていた気がするので、純粋に謎解きサスペンスにしておけばよかったのかなぁ…と思いました。

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