映画感想

『惡の華』映画情報・ネタバレあり感想|全国のクソムシにおすすめの映画

『惡の華』映画情報・ネタバレあり感想|全国のクソムシにおすすめの映画

 

惡の華_ポスター(C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会

こんにちは。映画を年間100本近く鑑賞するケンケン(@ketken_)です。

映画『惡の華』を鑑賞してきました。

原作と玉城ティナが大好きな僕にとっては待ちに待った公開でした。

 

本記事の読了目安は約5分です。ゆっくりしていってくださいね^^

『惡の華』映画情報

惡の華_ヘッダー(C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会

映画情報

監督 井口昇
キャスト 伊藤健太郎(春日高男)
玉城ティナ(仲村佐和)
秋田汐梨(佐伯奈々子)
飯豊まりえ(常磐文)
北川美穂
佐久本宝
田中偉登
松本若菜
黒沢あすか
高橋和也
佐々木すみ江
坂井真紀
鶴見辰吾
日本公開日 2019年9月27日(金)
上映劇場 詳細はこちら
上映方式 2D
上映時間 127分
製作国 日本
配給 ファントム・フィルム

予告編

あらすじ

中学2年生の春日高男(伊藤健太郎)は、周りを山々が囲む町で、息苦しさを感じながら過ごしていた。ある日の放課後、彼は教室でクラスのマドンナである佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つけ、とっさに体操着を盗んでしまう。それを目撃した問題児の仲村佐和(玉城ティナ)は、黙っていることを条件に自分に従うよう春日に迫る。

シネマトゥデイより

キャスト

伊藤健太郎(春日高男)

伊藤健太郎https://eiga.k-img.com/images/person/292203/f54ae451e69b4111/320.jpg?1543308111

玉城ティナ(仲村佐和)

玉城ティナhttps://eiga.k-img.com/images/person/270083/9bc7c192bb07d427/320.jpg?1518597106
今後の出演作

飯豊まりえ(佐伯奈々子)

飯豊まりえhttps://eiga.k-img.com/images/person/281440/7f62f4cc033d7635/320.jpg?1466389562

監督

井口昇

井口昇https://eiga.k-img.com/images/person/15779/33a86bd4fc1c8be9/320.jpg?1489661058




『惡の華』ネタバレなし感想

惡の華_ヘッダー2(C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会
おすすめ度
個人評価

素直な感想

まず素直な感想を言うと、

めちゃくちゃ好き。

です。

見た目は普通な少年(春日)の変態性を見抜いた仲村さんの命令によって徐々に道を踏み外し、本物の”クソムシ”に成り下がる様子を描いた映画です。

思春期を描いた映画なので、内容は基本的に”シモ”な方向の話が多め。

春日の同級生との会話でも『下の毛が…』なんて話が普通に出てきます。

原作の表現をボカすことなく、どストレートに言ってしまうところが嬉しかったです(だからPG-12になったんでしょうか…?)

仲村さん役の玉城ティナは可愛い。

『ダイナー』のオオバカナコよりも露出多めの格好でエロい(エロさの感じ方は全く違いますが、こちらの落ちぶれた感じの方もたまらない)。

仲村さんはもう少し恐ろしいイメージがあったので、映画では少し抑えめというか、むしろ妖艶に見えました。

佐伯さん役の飯豊まりえも素晴らしく可愛い。

こんな女子がいたらクラスで注目を浴びるのも不思議ではないですね。

仲村さんの口からはパワーワード連発

原作を知っている方にとってはお馴染みの言葉でしょうが、改めて聞いてみるとパワーワードが多すぎるんですよね。

「クソムシ」

「変態野郎」

「空っぽ人間」

「全身皮被り野郎」

「早く出てけようんち」

実際に言われたら泣きたくなるような言葉たちですね…

このような言葉の暴力も本作のいいところ。むしろこれがなければ『惡の華』ではない。

しかも、この言葉を玉城ティナから聞けるわけですからね。

それだけでもこの映画に1,800円払う価値があるような映画です(ドMかよ)。

全国のクソムシたちにおすすめします

この映画は自信を持っておすすめします。

原作を知っている方は、あの雰囲気をイメージしたまま鑑賞してもらえればと思います。

未読の方はきっと衝撃の連続だと思います。

人によってはマジ無理…となるかもしれませんが、ハマれば年間ベスト候補と言う人も出てくるだろうなと思います(グロとかはないのでご安心を)。

ちなみに、僕が鑑賞した上映会では途中退席者が一人いました。

全国のクソムシたちよ、仲村さんの容赦ない語句表現に打ちひしがれてください。




『惡の華』ネタバレあり感想

惡の華_ヘッダー3(C)押見修造/講談社 (C)2019映画「惡の華」製作委員会

ここからネタバレ含みますので、ご鑑賞前の方はご注意ください。

 

 

 

原作を全編カバーしている

この映画は、原作の中学時代から高校時代までを描いており、ほぼ全編カバーしています。

映画の尺は127分。
原作のエッセンスはしっかり抽出できていたので、取捨選択は流石だと思いました。

 

春日と仲村さんの行動

春日と仲村さんの行動は、一般人から見たら理解に苦しむことばかりです。

春日が佐伯さんの体操着を盗むところから全てが始まり、そこで彼の変態性を見抜いた仲村さんが近寄ることで犯罪者寸前の変態ペアが出来上がります。

彼らが起こした変態的行動は以下の通り。

  • 佐伯さんの体操着を盗む
  • その体操着を着ながら佐伯さんとデート
  • 教室を一晩で荒れ果てさせる
  • 女子のパンツを盗む
  • 祭りで自殺行為をする

ちょっと人とは違うことがしてみたいとか、そんなレベルの話ではないですよね。

これらを中学生2人がやるんですからね。
思春期を拗らせたからという言い訳で許される範囲は超えています。

僕もあまり社会に適応できないタイプの人間なので、彼らがこのような行為に出るのはなんとなく分かるような気がします。

自分の醜い部分を晒すには少しくらい派手な行動が必要となることもあるでしょうし、それは教室で墨汁を撒き散らすようなシーンに反映されていたように思います。

女子のパンツを盗んだのは、社会や人間を”クソムシ”と一蹴する仲村さんの虜になっている(認めてもらいたい)わけで、それはつまり自分が”クソムシ”になりたいということの反映だと思います。

彼らの行動がなんとなく理解できてしまう自分も”クソムシ”なのでしょうか。。。
ちょっと怖いですね。

外川駅付近に住んでいた理由

外川駅

最後に仲村さんが住んでいたところは千葉県銚子市にある外川駅。

この外川駅は銚子電鉄の終着駅で、千葉県の端っこにあります。

なんでこんな端っこに住むことになったのか(母親の食堂に身を置くことになった事実はとりあえず置いときます)。

それは、社会不適合者は静かな田舎で暮らすことを余儀なくされるという暗喩だと思います。

普通は東京などの大都会を好むと思いますが、中にはそれができない人もいる。

特に仲村さんは群馬の田舎ですら肌に合わなかったタイプですし、ましてや人間としての適性があまりないとも言えるでしょう。

あと、祭りの時にあれだけの騒ぎになったこともあるので、彼女なりの贖罪も少しながらあるのではないかと思います。

そんなわけで、都会に住むという選択肢は彼女にはなく、あのような環境に身を置いていたと思います。

『惡の華』の聖地は中学時代の舞台となった群馬県桐生市と外川駅で決まりですね。