『人間失格』映画情報・ネタバレあり感想|恥の多い生涯を送った太宰の半生

『人間失格』映画情報・ネタバレあり感想|恥の多い生涯を送った太宰の半生映画感想

映画『人間失格 太宰治と3人の女たち』を鑑賞してきました。

本作は蜷川実花監督の映画です。

7月上旬に公開されたばかりの『ダイナー』に引き続き、短いスパンでの公開となりました。

正直、僕は当初この映画を観るつもりはありませんでした。

しかし、映画館に着いてから謎に興味を持ち始め、せっかく映画館にいるのだから観るか。というこれまた謎な理由で鑑賞することになりました。

本記事の読了目安は約5分です。ゆっくりしていってくださいね^^

『人間失格』映画情報

映画情報

監督蜷川実花
キャスト小栗旬(太宰治)
宮沢りえ(津島美知子)
沢尻エリカ(太田静子)
二階堂ふみ(山崎富栄)
成田凌(佐倉潤一)
千葉雄大(太田薫)
瀬戸康史(伊馬春部)
高良健吾(三島由紀夫)
藤原竜也(坂口安吾)
公開日2019年9月13日(金)
上映劇場詳細はこちら
上映時間120分
映倫区分R15+
製作国日本
配給松竹、アスミック・エース

あらすじ

ベストセラーを連発する人気作家の太宰治(小栗旬)は、妻子がいながら作家志望の弟子・太田静子(沢尻エリカ)、夫を亡くした山崎富栄(二階堂ふみ)とも関係を持ち、さらに自殺未遂を繰り返すという型破りな生活を送っていた。そして太宰は、二人の愛人から子供がほしいと迫られる中、夫の才能を信じる妻・美知子(宮沢りえ)に支えられ、「人間に失格した男」をめぐる新作の執筆に取り掛かる。

出典:シネマトゥデイより

『人間失格』ネタバレなし感想

おすすめ度2.0
個人評価2.5

素直な感想

まず素直な感想を言うと、

あまり好きではない。

です。

本作は”太宰治の半生”を真面目に観るというよりは”蜷川実花監督の世界観を楽しむ映画”と割り切った方がいいと思います。

『人間失格』だけに言えることではないですが、良くも悪くも蜷川実花監督の映画は物語よりも”芸術性”の方が強く印象に残ります。

本作もその影響をバッチリ受けており、鑑賞後は物語の内容よりも”シーン”が残っているという感じです。

これは前作『ダイナー』でも当てはまりました。

蜷川実花監督の芸術性が映える映画

上記では蜷川実花監督の芸術性が強いと書きましたが、それは悪い意味ではありません。

本作は監督の持つ芸術性が非常に映えている映画です。

監督の芸術は情事を描いたシーンと相性抜群のようで、特に女性に寄り添った演出が輝いています。

美しく魅せたいところではとことん美しく魅せるし、暗いところでも僅かに色味をつけることで観客の目を逸らさせない。

細部へのこだわりがとてつもないです。

時代背景も少し古いのがまたいい味を出していたように思います。

 

ここから先はネタバレ含みますので、ご鑑賞前の方はご注意ください。

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『人間失格』ネタバレあり感想

『人間失格』とタイトルをつけた意味は?

『恥の多い生涯を送ってきました』という一文は『人間失格』の序文として有名ですよね。

確かに本作を観終えてから太宰は『恥の多い生涯』を送っていたのかもしれないと思いました。

でも、この映画は『人間失格』を太宰治の遺作かのように描いていることに違和感を覚えました。

太宰治の遺作は『人間失格』ではなく『グッド・バイ』です。

朝日社の雑誌かなんかに連載されていたらしく、『未完の傑作』としても有名です。

物語の中では『グッド・バイ』には一切触れず、『人間失格』を遺作かのように取り扱っていたのは、太宰治という人間を『人間失格』にしたかったからなのでしょうか。。。
それとも『恥の多い人間』としたかったのでしょうか。。。

ともあれ、この映画のタイトルに『人間失格』はなんか似合わないような気がしました。

太宰の奥さんがかわいそう

太宰には奥さんがいますが、まるで存在しないかのように浮気しまくります。

なんというか、、、本能に従うがままという感じで妙なワイルドささえも伺えます。

居酒屋ではこの生き方や文学について賛否を巻き起こしていましたが、この時の太宰は酒に溺れて自己陶酔に陥っており、聞く耳を持とうとしない。

こういうクレイジーな人間だから何かの偉業を成し遂げたり歴史に名を残すものなのかな。

奥さんはこの浮気を『仕事』と表現していましたが、なんか言わされてる感もするし、胸中を察すると純粋にかわいそうです。

 

余談ですが、俳優と女優が結婚するってすごいよなぁと思います。

この映画を小栗旬の奥さん・山田優が観たらどんな気持ちになるのか。

いくら演技とはいえ、いい気持ちにはならないと思います。

このあたりの心境を既婚の女優さんにインタビューしてみたいです。

(C)2019「人間失格」製作委員会

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