映画感想

『ジョーカー』映画情報・ネタバレあり感想|ラストに秘めた思いに映画愛を感じた

『ジョーカー』映画情報・ネタバレあり感想|ラストに秘めた思いに映画愛を感じた

 

ジョーカー_ポスター(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics

こんにちは。映画を年間100本近く鑑賞するケンケン(@ketken_)です。

映画『ジョーカー』を鑑賞してきました。

ジョーカーといえば、過去にジャック・ニコルソン(バットマン)、ヒース・レジャー(ダークナイト)、ジャレット・レト(スーサイド・スクワッド)が演じてきました。

今回はホアキン・フェニックスが演じることになり、公開前から日本海外問わず絶賛が多かった映画です。

ぼくもずっと前から気になっていた映画だったので、公開を待ち望んでいました。

本記事の読了目安は約5分です。ゆっくりしていってくださいね^^

『ジョーカー』映画情報

ジョーカー_IMAXhttps://www.imdb.com/title/tt7286456/mediaviewer/rm1076453632

映画情報

原題 Joker
監督 トッド・フィリップス
キャスト ホアキン・フェニックス(アーサー・フレック)
ロバート・デ・ニーロ(マレー・フランクリン)
ザジー・ビーツ(ソフィー・デュモンド)
フランセス・コンロイ(ペニー・フレック)
日本公開日 2019年10月4日(金)
上映劇場 詳細はこちら
上映方式 2D字幕 / IMAX / ドルビーシネマ
上映時間 122分
映倫区分 R15+
製作国 アメリカ
配給 ワーナー・ブラザース映画

予告編

あらすじ

孤独で心の優しいアーサー(ホアキン・フェニックス)は、母の「どんなときも笑顔で人々を楽しませなさい」という言葉を心に刻みコメディアンを目指す。ピエロのメイクをして大道芸を披露しながら母を助ける彼は、同じアパートの住人ソフィーにひそかに思いを寄せていた。そして、笑いのある人生は素晴らしいと信じ、底辺からの脱出を試みる。

シネマトゥデイより

キャスト

ホアキン・フェニックス(ジョーカー)

ホアキン・フェニックスhttps://eiga.k-img.com/images/person/65830/300x.jpg?1355458850

ロバート・デ・ニーロ(マレー・フランクリン)

ロバート・デ・ニーロhttps://eiga.k-img.com/images/person/81686/300x.jpg?1358319600

監督

トッド・フィリップス

トッド・フィリップスhttps://eiga.k-img.com/images/person/51635/300x.jpg?1311818601

上映バージョン/入場者プレゼント

上映バージョンや入場者プレゼントの情報は以下の記事にまとめています。

『ジョーカー』IMAX・ドルビーシネマ上映決定!入場者プレゼントは?
『ジョーカー』IMAX・ドルビーシネマ上映決定!入場者プレゼントは?10月4日(金)公開『ジョーカー』IMAX・ドルビーシネマ上映が決定しました。入場者プレゼントの情報も記載しています。...




『ジョーカー』ネタバレなし感想

ジョーカー_ヘッダー(C)2019 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & (C) DC Comics
おすすめ度
個人評価

素直な感想

まず素直な感想を言うと、

めちゃくちゃ好き

です。

2時間2分の映画ですが、体感時間は1時間くらいでした。

おそらく年間ベストに入るのではないかと思うくらいです。

ジョーカーとは自分自身の姿

本作は一人の男がジョーカーになるまでを描いた映画ですが、ぼくは彼を他人として見ることができませんでした。

なぜなら、彼の内なる思いと凶暴性に共感してしまったからです。

簡単に言うと以下の通りです。

  • 社会不適合
  • 理解されにくい思想
  • 強者に勝つことの快楽

本作は、社会的弱者が様々な要因によって凶悪な力を得る姿が描かれています。

社会的に立場が弱い人間は、現実を憂い、どこかで強者を妬ましく思うものです。

ぼくは集団に馴染める能力がなかったり、人と変わった考え方を持ったりするので、周囲からは”変わり者”と見られることが多いです。

アーサー(ジョーカー)とはバックグラウンドは違えど、彼と同じように社会に適応できる能力が乏しいと思っているからこそ、共感できてしまうところが多かったです。

彼との共通点を見出してしまった時点で、僕も道を踏み外せばジョーカーになる可能性があるのではないか。

そう考えると、ゾッとする映画です。

ホアキン・フェニックスの演技

ホアキン・フェニックスhttps://m.media-amazon.com/images/M/MV5BNGJmM2FkODEtOGMxYS00MTViLWFiZjQtMzEyMDQ5MjdkOThmXkEyXkFqcGdeQXVyMTAwODEwNTYz._V1_.jpg

ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスの演技は、もはや”演技”を超越していました。

あれは”演技”というよりは”憑依”に近いと思います。

ホアキンのインタビューでこんな記事があります。

『レイジング・ブル』は、デ・ニーロが実在のボクサーの栄光と挫折の半生を演じ、アカデミー賞を受賞した作品。そんな思い出深い作品に主演していたデ・ニーロとの共演は夢のようだったという。「本人に会ったら、いろんな話を聞こうと胸を膨らませていたよ。なにしろ、相手はロバート・デ・ニーロだからね」とホアキン。しかし、ついにその日がきて、すっかりハイになっていた時、脚本9ページ分のシーンが控えていることを思い出し、プロに徹することを決めた。「彼とは全然おしゃべりしなかった。4日間ぶっ続けで撮影する重要なシーンで僕が役に集中することはとても重要なことだからね」と語る。

これが本物のプロフェッショナルなんだなと思わせる記事です。

憧れの存在であったデ・ニーロと話す機会があっても、プロに徹した。

映画と真摯に向き合っていなければこんなことはあり得ないでしょう。

世界でも大絶賛されている彼の演技はアカデミー賞の有力と言われていますが、納得です。

彼にはアカデミー獲って欲しいですね。




『ジョーカー』ネタバレあり感想

ジョーカー_ヘッダー3https://www.imdb.com/title/tt7286456/mediaviewer/rm3285752833

ここからネタバレ含みますので、ご鑑賞前の方はご注意ください。

 

 

 

アーサーがジョーカーになるまでの流れ

ジョーカーという人物が生まれたきっかけは主に4つだと思います。

  1. 職場の同僚から銃をもらう
  2. 地下鉄で銃を発砲
  3. アーサーは養子だった
  4. マレーから番組に呼ばれた

街の不良少年に看板を盗まれたのをきっかけに、保身のために会社の同僚から銃をもらっています。

ここが全ての始まりでした。

銃をもらっていなかったら、その後の行動には繋がらないからですね。

次に地下鉄での発砲。

ここで殺人ピエロの存在が世間に認知されることになります。

街中でピエロの仮装をする者が現れ、一部からは神様的存在として見られています。

次にアーサーは養子だったことが発覚します。

大切にしていた母親に裏切られたと思い、アーサーの内なる凶暴性が外へ放出するきっかけになっていたと思います。

次に、マレーのコメディ番組に出演しないかとオファーが来ます。
※厳密には養子が発覚する前に呼ばれていたと思いますが、ここでは話をわかりやすくするために順番を逆転させます。

ここで全てが変わります。

番組出演前の彼は、まだ地下鉄事件の犯人とは認知されていなかったので、ジョーカーの格好はあくまで”仮装”でしかありませんでした。

マレーからジョーカーと紹介された時、アーサーはジョーカーになります。

番組が始まると不気味なジョークを言ったり、自らの罪を自白することで「君のジョークは聞きたくない」と言い放ったマレーを射殺します。

その後すぐに逮捕されますが、ジョーカーが乗ったパトカーは救急車と追突し、ジョーカー信者から助けられ、混沌とした街の中心で踊り、まるで自分が神になったかのようになってました。

ここまでが本作のざっくりとした流れですが、僕が重要だと思ったのはその後のラストシーンでした。

ラストシーンの意味

アーサーは病院の一室でカウンセリングを受け、何らかの方法で先生を殺害し(たと思われる)、他の先生から追われているところで幕を閉じます。

なぜこのようなシーンで終えたのか。

それは、ジョーカーという人物はアーサーの妄想だったのではないかと解釈しています。

この映画が公開されることはアメリカで物議を醸していました。

なぜなら、2012年に『ダークナイト ライジング』上映中に発砲事件があったからです。
>>米「バットマン」最新作上映会場で男が発砲、14人死亡

その時の犯人は自らをジョーカーと名乗っており、本作をきっかけに事件が繰り返されてしまうことを危惧している国民は多かったと思います。

もちろんドット・フィリップス監督、ホアキン・フェニックスらがこの事件を知らないはずはありません。

何があってもこの映画が現実になってはいけない。

妙にリアリティがあるからこそ、最大限の注意を払わなければならない。

あのようなラストにした理由は、事件へ配慮するために『空想の物語』という位置付けにする必要があったからだと思います。

アーサーが目指していた姿とは

アーサーにはコメディアンになりたいという夢がありました。

しかし彼は人々を笑顔にさせていたでしょうか?

答えは”NO“です。

むしろ彼は人々から笑顔を奪うような恐れられる人物になってしまっていたと思います。

では、アーサーが目指していた姿とはなんだったのか。

それはポエトリーライブのシーンで描かれていたと思います。

ポエトリーライブでは観客を笑顔にさせているシーンがあり、隣人のソフィーとも仲良くしている姿も描かれていました。

アーサーが目指していた姿は、あの時の延長線上の世界にいるはずだった自分だと思います。

それが様々な外的要因によって壊されていくことで、本来は存在するはずのなかった世界線が誕生してしまう。

ジョーカーはそんな様子を描いた映画だと思います。

『ジョーカー』IMAX・ドルビーシネマ上映決定!入場者プレゼントは?
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