ついに新海誠監督最新作『天気の子』が公開されましたね!
映画館で勤務していると「〇〇はいつまで上映していますか?」というご質問を多数いただきます。
そこで、元映画館マネージャーの知見から『天気の子』上映期間を予想してみました。
ご参考までにご覧いただければと思います。
『天気の子』上映期間はいつまで?

(C)2019「天気の子」製作委員会
『天気の子』は公開前から話題になっており、初週の動員や興行収入を鑑みると上映期間は長くなることが予測できます。
具体的にいつまでかと言われると正直困るのですが、本記事の使命は具体的な上映期間を予想することです。
映画館で働いた経験と数字的な根拠を踏まえ、具体的な上映期間を予想してみました。
では、新海誠監督の前作『君の名は。』と比較しながら書いていきます。
『君の名は。 /天気の子』初週動員数比較
『君の名は。』動員数 (公開から3日間合算) | 959,834人 (1日あたり約32万人) |
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『天気の子』動員数 (公開から3日間合算) | 1,159,020人 (1日あたり約39万人) |
なんと、初動は『天気の子』が上回っていますね!
ここから読み取れるのは、驚異的な動員数だということです。
このペースで行けば興収100億超えは現実的ですし、そこまで伸びれば社会現象と呼ばれて上映期間は伸びやすくなります。
8月22日に興収100億円を突破しました。
『君の名は。 /天気の子』初週興行収入比較
以下の表は、興行収入100億円を突破した日数です。
君の名は。 | 公開から29日間 |
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天気の子 | 公開から35日間 |
『天気の子』は『君の名は。』より6日遅れて興収100億円を突破しています。
初週動員数は『天気の子』が上でしたが、口コミやリピーターの勢いが良いのは『君の名は。』ということが分かります。
しかし『天気の子』にもリピーターがたくさんいることが伺えるので、この先まだまだ伸びていく可能性はあります。
新海誠監督の知名度の差
初動の動員数は『天気の子』がリードしていますが、これは公開当時の新海誠監督の知名度が圧倒的に違うことが一つの要因になっていると思います。
いわば『天気の子』は、「君の名は。の監督最新作」というブランドがついている状態での公開なので、このような結果になるのは不思議ではありません。
『天気の子』がいつまで上映するかは、今後の動員数の変化が大きな肝になります。
もし来週から動員数が急降下したり、動員が見込める新作が公開すると、急に上映回数を削減されます。
通常は上映回数が1日1回になったらいつ終了してもおかしくないと認識されますが、『天気の子』は簡単に終了しないと予測できます。
なぜなら、東宝が配給している映画だからです。
東宝が配給している映画はなかなか終わらない
上映期間の特徴として、東宝が配給している映画はなかなか終了しない傾向があります。
なぜなら、東宝は映画業界で一番権力を持っている配給会社なので、終了したくても東宝からなかなか許可が降りない場合が多いからです。
特に人気作品には顕著に現れやすく、『天気の子』は動員が落ちてからも1日1回の上映がダラダラと続く可能性があります。
現に『君の名は。』は2ヶ月近く上映回数が1日1回だった映画館もありました。
『天気の子』初週動員数から分かること
ここまでをまとめると以下のようになります。
- 初動の動員数は『君の名は。』を超えている
- 興収100億突破は『君の名は。』が6日間早い
- 今後の動員数の変化が大きな肝
- 東宝が配給している映画はなかなか終了しない
以上のことが分かります。
これだけでは『いつまで上映するか』までは予想できませんね。
では、ここからは具体的にいつまで上映するかを考えてみます。
『君の名は。』上映期間から予想

(C)2016「君の名は。」製作委員会
『君の名は。』は2016年8月26日に公開された映画で、興行収入250億円を叩き出した大ヒット作です。
この映画は異例の大ヒットとなったので上映期間も異例になりました。
『君の名は。』上映期間
明日で上映終了の「君の名は。」見納めに行くべきだろうか…
朝8:15〜…
約2年前の私は『君の名は。』上映終了についてツイートしていました。
上記ツイート通りだと、2017年5月5日に終了しています。
まとめると以下のようになります。
公開日 | 2016年8月26日 |
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上映終了日 | 2017年5月5日 |
上映終了日は映画館によってまちまちなので、どの映画館も同じとは限りませんが、約8ヶ月ほど上映していたことになります。
『天気の子』上映期間予想
これを『天気の子』に当てはまると以下のようになります。
公開日 | 2019年7月19日 |
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上映終了日 | 2019年3月頃 |
う〜ん、いくら初週の動員がいいとはいえ、これほど長く上映するかはかなり怪しいところです。
これほど長い期間上映するには、今後の話題性やリピーターがどれだけ増えるかがカギになります。
『天気の子』上映終了日予想

(C)2019「天気の子」製作委員会
『天気の子』の上映期間と終了日を予想するのはかなり難しいです。
ですが、先に結論を書きます。
映画館によって終了日はまちまちですが、公開から4〜5ヶ月ほどで終了すると予想しました。
なぜこのような予想をしたかと言うと、以下の3つを考慮したからです。
根拠①:新海誠監督作品だから
なんと言っても『君の名は。』の新海誠監督作品だからというのが一番大きな理由です。
もし9月頃から急速に動員が落ちたとしても、新海誠ブランドと東宝配給という2つの要素があればそう簡単に上映を打ち切ることはできないでしょう。
上映終了の判断は映画館だけでは決められません。
通常、上映終了の判断は本社の番組編成部や配給会社と連絡して決められます。
上映期間に契約を設けられている場合もあり、その時はどんなに動員が落ちても終了することはできません。
たまに「なんでまだ上映してるの?」と思う映画があるかもしれませんが、それは大人の事情が絡んでいる場合がほとんどです。
根拠②:11月22日と12月20日から”あの”映画が公開されるから
11月22日(金)から『アナと雪の女王2』、12月20日から『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』が公開されます。
『アナ雪2』は吹替だけの映画館もあるかもしれませんが、前作の大ヒットを考えると通常の2倍くらいは上映回数を確保しても不思議ではありません。
『スター・ウォーズ9』は字幕の上映もあると思いますし、『アナ雪2』同様に多くの上映回数を確保する可能性は高いです。
上映回数が必要ということは、動員が少ない映画は終了しないと上映が回らなくなります。
つまり『君の名は。』のような大ヒットにならない限りは、この時期に切られる可能性はあると考えられます。
根拠③:競合作品が少ない
『天気の子』の競合と言われる作品が少ないことも理由に挙げられます。
しかし、全くないわけではないので挙げていきます。
- トイ・ストーリー4(公開中)
- ライオン・キング(8月9日公開)
- マレフィセント2(10月18日公開)
- アナと雪の女王2(11月22日公開)
- スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け(12月20日公開)
大体このあたりかと思います。
以上の映画以外に『天気の子』を終了させてまで上映を継続したい映画は少ないと思います(あくまで私の私見ですが)。
もちろん上記作品公開と同時に終了するとは言えませんが、一つの目安にはなると思います。
結論
以上を踏まえて、結論は以下の通りです。
『君の名は。』のような社会現象にならない限りは、約4〜5ヶ月上映して終了になるのではないかと予想しました。
長くても『スター・ウォーズ / スカイウォーカーの夜明け』が公開される頃までになると思います。
『天気の子』映画情報
監督 | 新海誠 |
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キャスト | 醍醐虎汰朗:森嶋帆高 森七菜:天野陽菜 本田翼:夏美 吉柳咲良:天野凪 平泉成:安井 梶裕貴:高井 倍賞千恵子:冨美 小栗旬:須賀圭介 |
公開日 | 2019年7月19日(金) |
上映方式 | 2D、IMAX、4DX |
上映時間 | 114分 |
製作国 | 日本 |
配給 | 東宝 |
あらすじ
高校1年生の夏、帆高は離島から逃げ出して東京に行くが、暮らしに困ってうさんくさいオカルト雑誌のライターの仕事を見つける。雨が降り続くある日、帆高は弟と二人で生活している陽菜という不思議な能力を持つ少女と出会う。
出典:シネマトゥデイより
『天気の子』上映期間まとめ
いかがでしたでしょうか。
最後に、本記事の要点をまとめます。
- 初動の動員数は『君の名は。』を超えている
- 興収100億突破は『君の名は。』が6日間早い
- 今後の動員数の変化が大きな肝
- 東宝が配給している映画はなかなか終了しない
- 新海誠監督の新作というブランドがある
- 大作映画が公開されるタイミングで終了の可能性あり
上記を踏まえ、『アナと雪の女王2』『スター・ウォーズ9』が公開される前日あたり(11月21日〜12月19日)で上映終了するのではないかと予想しました。
繰り返しですが、これはあくまで一個人が予想した結果にすぎません。
社会現象になって伸びる可能性もありますし、もっと早く終了することも全然あり得ます。
最新の上映情報については映画館の公式HPをご覧ください。