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未経験から映画館の社員に転職できる?元映画館社員が経験談を交えて解説

映画館で働いてみたいけど、未経験でも転職できるのかな…?

映画館ってどんな仕事しているの…?

このような疑問にお答えします。

映画館の仕事ってなんか華やかそうなイメージありますよね。

私もかつては「映画が好きだから」「なんか洒落てそう」という理由だけで映画館のアルバイトをしていた経験があります。

そして社会人未経験の状態からマネージャーに転職したという経緯があります。

本記事では、未経験から映画館社員に転職を考えている方に向けて、映画館に転職する前の注意点や給料事情、仕事内容、転職する方法などを網羅的に解説していきます。

映画業界へ興味を持っている方は参考にしてみてくださいね。

 

本記事でわかること
  • 未経験から映画館社員に転職できるのか
  • 転職する前に知っておきたい注意点
  • 映画館社員の給料
  • 仕事内容
  • 向いてる人
  • 実際に転職する方法

 

 


この記事を書いてる人

元映画館社員(マネージャー)
2年間のアルバイトを経験した後に社員として勤務。

現在は年間100本ほど観るただの映画好き。

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そもそも映画館の社員とは?

まず一番先に知っておいてほしいことは、

映画館社員の仕事は事務・接客・マネジメントだということです。

どれか一つではなく、これら全てをこなすのが映画館社員の仕事です。

詳しくはこの記事を読み進めるにつれて分かると思うので省略します。

 

映画館社員の種類

映画館の社員は大きく分けて3種類あります。

  • 支配人
  • 副支配人
  • マネージャー

支配人

支配人は劇場運営の舵を取る総責任者です。簡単に言えば一番偉い人。

映画館運営に関わる全ての情報を管理する権限を持ち、集客や利益向上に務める役割を担っています。

 

副支配人

副支配人は支配人の補佐役であり、支配人不在のときは責任者として運営の指揮を取る役割を担っています。

マネージャー含む全ての現場スタッフのリーダーでもあるため、高いマネジメントスキルが求められます。

※副支配人は劇場によってはいないところもあります。

 

マネージャー

マネージャーは劇場業務の庶務とアルバイトスタッフを統率して劇場運営を円滑に行えるように指導することが役割です。

チケットや飲食売店などの各セクションを担当する責任者でもあります。

まぁなんでも屋みたいなものです。

これから映画館へ転職するあなたが目指すところは”マネージャー“です。

意外と求められるものが多いポジションなので、この記事で徐々に解説していきます。

 

映画館のキャリアパス

  • STEP1
    劇場マネージャー
  • STEP2
    劇場副支配人
  • STEP3
    劇場支配人
  • STEP4
    本部社員

STEP2か3で本部になることもありますが、上記がオーソドックスなキャリアパスです。

 

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未経験から映画館への転職はできる?

結論、できます。むしろ未経験から転職している人が多いです。

前職はアパレル販売員・マスコミ・無職など様々な人がいました。

映画館のアルバイトから社員に転職したという人もいます(私もその一人です)。

社会人未経験から転職に成功している人もいます(これも私のことです)。

 

映画館への転職で大切なもの

映画館への転職で大切なものは以下の4つです。

  • コミュニケーション能力
  • リーダーシップ
  • 状況判断能力
  • 情報管理能力

 

コミュニケーション能力

映画館の仕事はコミュニケーションが超大事です。

劇場スタッフ、本部、お客さん、取引先など、様々な人との関わりがあって成り立つ仕事だからですね。

 

リーダーシップ

マネージャーは現場のスタッフを統率して劇場運営を円滑にするのが仕事です。

適切な仕事ができていないスタッフには率先して注意を促したり、スタッフの判断では対応できないことはマネージャーが指示を出します。

マネージャー一人一人がリーダーだという自覚が必要です。

 

状況判断能力

映画館の仕事は上映スケジュールに沿って進められます。

入場開始前は売店が混むから飲食物を作っておくなど、先を読みながら円滑に運営できるように指示出しするのがマネージャーの仕事です。

人員配置や休憩のタイミングなどもマネージャーが管理することもあります。

また、劇場トラブルにも冷静かつ迅速に対応する力も求められます。

劇場トラブルはわりと日常茶飯事です。

クレーム対応や機械故障、トイレの水漏れなど劇場内で起こる全てのトラブルに対応しなければいけません。

 

情報管理能力

劇場で勤務していると一般に出回る前の情報を取り扱うことがあります。

情報を適切に管理し、コンプライアンス指導を行うこともマネージャーの大事な仕事です。

 

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面接で有利になりやすい人

接客関係の仕事をしたことがある人は評価されやすい傾向があります。

映画館の仕事は社内外問わず人と接する機会が多いので、対人関係が得意だと強力なアピールポイントになります。

映画館で勤務している人は外交的な人が多いですね。

 

面接で聞かれることは?

  • 自己紹介
  • なぜ映画館に興味を持ったのか
  • どんな仕事がしたいのか
  • 強みと弱み
  • 全国転勤は大丈夫か
  • 不規則なシフトに対応できるか

変化球な質問はあまりなく、王道な質問ばかりでしたね。

普通の面接対策をしていれば問題ないと思います。

 

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映画館に転職する前に知っておきたい注意点

映画館に転職する場合、ほとんどは以下に当てはまります。

  • 契約社員採用
  • 全国転勤あり
  • 週休2日制
  • シフトは不規則

一つずつ解説していきます。

 

契約社員採用

最初は契約社員からスタートする場合がほとんどです。

入社から1年ほど経過したら正社員登用試験を受けれるようになり、合格したら正社員になれるという企業が多いですね。

私が勤めていた企業では一次試験(筆記試験)と最終試験(本社面接)がありました。一度で受かる人もいれば、何度も落ちる人もいました。

 

全国転勤あり

大手シネコンの正社員は全国転勤が基本です(企業によっては勤務地固定の採用もあります)

契約社員は転勤の対象にならないですが、正社員になったら全国転勤を求められます。

私がいた企業では東北から中国地方に転勤した社員もいました。

 

週休2日制

映画館は土日も営業しているため、週休2日制となります。

週休2日制とは、一週間に2日休める週が月に1回以上あることを言います。

土日に連続した休みを取れるのは非常に稀、もしくはないと思って差し支えありません。

映画館は土日に繁盛するので、必然的に平日休みが多くなります。

 

シフトは不規則

映画館はシフト制のため、早朝に出勤の日もあれば、夕方に出勤して深夜に帰る日もあります。

深夜まで勤務した翌日は休みで、その次の日は朝から出勤というケースも少なくありません。

 

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映画館の給料

最初は月給15〜25万円スタートが多いです。企業や年齢によってまちまちですね。

私は23歳で入社したとき月給23万円スタートでしたが、中には月給16万円で募集されてる求人も見たことがあります。

 

昇給はできる?

できないことはないですが、あまり期待しないほうがいいです。

基本的に直属の上司(支配人)からの評価次第ですし、マネージャーのうちは評価が高くても大して上がりません。

私は一度だけ1,500円くらい昇給したことがあります。やったね!泣

 

ボーナスはある?

映画業界は売上が上昇傾向にあるので、だいたい月給1〜3ヶ月のボーナスが出ます(時期によって異なります)。

企業によりますが、契約社員と正社員の間で差が出るところもあります。

 

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映画館の仕事は将来性ある?

出典:nippon.com

結論、なんとも言えません。

日本映画製作者連盟によると、2019年は歴代最高の興行収入2,611億円を記録したとのことで、映画の需要は伸び続けるかなと思っていました。

しかし2020年はコロナウイルスの影響で過去最低クラスに急落することは間違いないですし、映画館の休館や上映延期が相次ぎ、映画業界に多大な影響が出ました。

国民の意識としても極力”密”な環境は避けたがっているので、正直今のところ直近の映画業界がどうなるかは全く読めません。

 

もぎりレスシステムの導入から将来性を考える

HUMAX CINEMAの便利で新しい入場システムのご案内です。

コロナから話は変わって、横須賀HUMAXシネマズでは”もぎりレス”で入場できるシステムを導入しました。

もぎり人員が不要なだけで革命的なのに、チケットを発券する必要もないという二重の革命を起こしています。

このことから、映画館はどんどん人手が不要になっていくのかなと思います。

  • チケット販売の完全自動化
  • 売店商品の自動販売化
  • パンフレットの電子化

個人的な意見ですが、将来的には上記のこともあるかなと思っています。

映画自体の需要は落ちないと思いますが、映画館の運営は大きく変わるのかなと予想しています。

 

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映画館の仕事内容

映画館の仕事内容は多岐に渡ります。

ざっくり言うと、事務と接客と人材育成を兼任するというイメージです。

  • セクション業務(チケット・飲食売店・ストア・映写など)
  • 電話メール対応などの庶務
  • 請求書作成・ファイリングなど
  • 上映スケジュール作成・管理
  • 各種在庫確認(発注・返品)
  • HP更新
  • 媒体校正
  • 接客
  • 採用(面接)
  • スタッフ面談
  • シフト作成
  • 定期ミーティング

まだまだ書き足りないですが、これらが主な仕事です。

都心だと舞台挨拶対応やイベント上映などの特殊な仕事もあります。

セクション業務は分担制なのでどれか一つが担当になります。

詳しくは以下の記事にまとめてますのでご参考ください。

映画館の正社員(マネージャー)の仕事内容は?元映画館社員の激務時代を暴露
映画館の正社員と契約社員(マネージャー)の仕事内容を解説しています。映画館の仕事は『事務/接客/マネジメント』に集約され...

 

映画館の仕事はきつい?

正直にいうと、きついです。最初の半年くらいは。

とにかく仕事量が多いので、覚えるのに一苦労です。

最初にも書きましたが、映画館の社員に求められるのは事務と接客とマネジメントの3つです。

ここまでお読みいただけたら分かると思いますが、どれが欠けてもいけません。3つとも重要です。

最初の1ヶ月目は毎日辞めようか悩んでましたね。

3ヶ月目くらいから1つのセクション業務(私の場合はチケット)を一人でできるようになり、半年経った頃にようやく余裕が出てきました。

 

残業時間はどれくらい?

私が勤めていた企業の残業時間は月20〜40時間の劇場が多かったです。

 

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映画館の仕事はどんな人に向いてる?

コミュニケーションを楽しめる人には向いてると思います。

社員同士はもちろん、アルバイトスタッフとも良好なコミュニケーションを取れることが非常に重要です。

アルバイトと距離があるマネージャーは意外と多いので、日頃から気にかけとめっちゃ慕われたりします。

関連記事:映画館で働くのはどんな人に向いてる?

 

映画館の求人が多いおすすめ転職サイト

映画館の求人が多い転職サイトは以下の3サイトです。

  • doda
  • リクナビNEXT
  • マイナビ転職

映画館の求人は大手サイトに出やすい傾向があります。

しかし時期によっては全く出てこないこともあるので、こまめに上記サイトを確認することをおすすめします。

私の所感ですが、映画館の求人が最も多いのはマイナビ転職です。

求人はサイトによって異なるので、全てをチェックすることをおすすめします。

私はdodaで応募して転職できました。

 

余談ですが、上記の転職サイトに登録すると適職診断を受けられます。

特にdodaのキャリアタイプ診断は質問数は多いですが、その分とても参考になる回答が帰ってくるので受けてみてくださいね。

 

転職エージェントは使う方がいい?

転職エージェントは必須ではないですが、転職相談に使うならいいと思います。

求人紹介してくれますし、履歴書や面接対策をサポートしてくれるので、効率的に転職活動を進められます。

ただし、非公開求人を目当てに使うのはあまりおすすめできません。

なぜなら、映画館求人は基本的に非公開ではなくオープンに採用を行うからです。

映画館は常に人手不足なので、非公開にするメリットがあまりないからですね。

もし転職エージェントを使うなら、求人紹介や履歴書の書き方や面接の相談などを目的に使うのがおすすめです。

 

 

まとめ

本当に未経験でも転職できるのか…?

ここまで読んでくださった方はこのような不安があるかもしれません。

でも大丈夫です。未経験でも転職できます。

たしかに求められるものは多いですが、それが未経験NGの理由にはなりません。

なぜなら、映画館の社員は基本的にいつでも足りてないから。

人材不足だからこそ未経験にも門戸を開いています。

それに、この記事を読んだあなたならなおさら大丈夫です。

私はこんなに仕事量が多いと知らずに社員になったので最初は困惑だらけでしたが、
この記事を読んだあなたは少しは映画館の仕事をイメージできたのではないでしょうか。

このように言えるのは、この記事には入社前に私が知りたかった情報を詰め込んだからです。

これらのことを知っているのと知らないのとでは大きな差があるはずです。

 

未来の映画館社員へ

未経験から映画館への転職はそれほど難しくはありません。

むしろ本当に大変なのは入社してからです。

最初の3ヶ月くらいは覚えることの多さに驚くかもしれません。

アルバイトスタッフの顔と名前を覚えるだけでも一苦労ですからね
(多いところだと100人以上います)。

しかし、最初からいきなり多くの仕事を任されることはありません。

私は社会人未経験から入社しましたが、
最初は電話対応やメールの書き方から教わり、
次に校正作業や請求書作成などの簡単な作業を繰り返していきました。

最初は全く戦力にならず、自分の雑魚さに毎日悔しい思いをしていました。

しかし不思議なもので、継続すればいつの間にか戦力として認められるものです。

できることが増えて余裕が出てきたのは入社して半年くらい経った頃です。

元々映画が好きでこの業界に入ったことを思い出し、
映画の最新情報が各社から送られてくることを楽しめるようになりました。

映画館の仕事は修行の場ではなく、自分が入社したいと思った時の気持ちを実現させるための場所なんです。

だから、いま映画館で働きたいという気持ちがあるなら、その気持ちをずっと忘れないでほしいです。

私は今でこそ映画館社員を退職していますが、当時の経験は本当に財産ものです。

色々なことをやらせてもらえたからこそ、どこへ行っても大丈夫というメンタルが育ちました。

今の私が伝えられることはこれくらいです。

これから映画館の社員を目指すあなたを応援しています。

 

おすすめ転職サイト

 

 

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